九州 業務用食品卸 株式会社ハウディ

トップページ > ダイニングエクスプレス

九州 業務用食品卸 株式会社ハウディ

トップページ > ダイニングエクスプレス

ダイニングエクスプレス

ダイニングエクスプレス

2014年2月 4日 Posted time : 00:00 | Category : D@EXコラム

0127airokawa2.jpg

 

創業、文久元年(1861年)のうなぎの老舗、浅草にあるうなぎの色川さんに行きました。文久元年というのが、いつかというと桜田門外の変があった翌年らしい。おそろしく昔からうなぎを出している店に、おそろしくいかした大将がいる。実は、この店2度目の来訪。一度目は、3年前で、お座敷でいただきました。江戸前のふわっふわのうなぎのおいしさに感動。肝焼きから始まって、最後のうな重にいたるころには、おなかいっぱいになり「おいしかったです」と、声をかけて店を出ようとしたら「あたりめえだろう。命かけてやってんだから」といわれたのを、ずっと覚えていた。今回は、かぶりつきのカウンターで一杯。うなぎの旨さも天下一品だが、大将のおしゃべりも天下一品であった。

 

0127arokawa1.jpg

 

休みなく手と体と口を動かす大将である。炭火で丁寧にうなぎをあぶり、つぎ足しつぎ足しのタレにぽちゃんとつけて、さらに香ばしく焼き上げる。その間、UFOの話や武夫原の話、宮本武蔵の話や、ピタゴラス定理の話、ドスで刺された話など、とにかく縦横無尽に話が飛びまくり、しかし大将の中では、話の筋が一本つながっているようだ。「キリストとマホメッドとお釈迦様を一緒に見た」という話が、つながるわけがないのだが、大将の中ではつながるのである。

 そのべらんめえ口調は途切れることがないのだが、途切れたとするならば、それは私が肝串にかぶりついていて、旨さのあまり脳内アドレナリンを放出し、大将の話が上の空になった一瞬のことだけのことである。楽しい時間は、あっという間に過ぎる。あっという間に過ぎるということは、客は一瞬にして年をとってしまうということでもあるが、20年来通っている知人によると、カウンターの向こう側の大将はまったく年をとらない。これまた不思議な話である。大将は、40年に一度という頻度でしか美女に会わないそうである。たとえ美女が存在したとしても、その美女が年若くして、この色川に足を運び、大将の目の前のカウンター席に座る確率は非常に低い。わたしはカウンターに座り、「ああ、大将が美女に出会うチャンスを奪ってしまった」と少し後悔したけれど、次もこのカウンターに座りたいと思った。<YA>

うなぎ色川

日曜・祝日・不定休

東京都台東区雷門2-6-11  

03-3844-1187

 

 

このページのトップへ

カレンダー

2023年12月のカレンダー

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

menu waku

月別アーカイブ

過去の記事はこちら

menu waku

最新の記事

menu waku

カテゴリー一覧

menu waku

検索

menu waku

ピックアップ

おすすめ商品紹介

ハウディニュース

ダイニングエクスプレス

社員インタビュー

ピックアップ

おすすめ商品紹介

ハウディニュース

ダイニングエクスプレス

社員インタビュー