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   スパイスの定義 [D@EXコラム]

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■紀元前の昔から
紀元前1453年ギリシャでオリンピックゲームの勝者にローレル(月桂樹)の葉でつくった冠(月桂冠)を与えたことはよく知られたことですが、考古学者によれば、紀元前5万年ごろから人類はある種の香りのある葉(ハーブ)は獲物の肉に好ましいフレーバーを付けるということを知っていたと推測されています。
それ以来、人類は多くの植物の「種子」「葉」「花」「樹皮」「根茎」「果実」などを食品調味料として、また薬品・香粧品などに使用してきました。
西洋においては、バイブルや数多くの古典書物にたびたびスパイスの名が登場しますが、日本においては、万葉集の中にみられる「はじかみ」(生姜か山椒を指す)あたりが最古のもののようです。正倉院御物の中に「クローブ」「ブラックペッパー」が現存していますが、当時これらは貴重な薬として扱われていたようです。

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■「スパイス」と「ハーブ」はどんなもの
スパイスやハーブの定義について、その使用や利用に関して先進国である欧米の考え方を紹介しましょう。その考え方の基本となっているのは、有名な英国の「ウエブスター辞典」です。それによると、スパイスは「芳香性植物から得られるもので、食べ物や料理に味や香りを付けたりするのに用いる、植物性の調味料、または薬味であり、通常は粉末状」とされています。
そして、その中でヨーロッパでは栽培できないペッパー、シナモン、ナツメッグ、クローブ、オ−ルスパイスなどを「スパイス」とし、パセリ、ローレル、バジル、タイム、オレガノ、ローズマリーなど、ヨーロッパでも容易に手に入るものを「ハーブ(香味草)」として、大きく二つに分けています。
つまり、「ウエブスター辞典」がスパイスと区分けしているもののほとんどが、東南アジアを原産地とするものばかりです。かつてそれらは、アラビアの商人によってシルクロードを通ってはるばるヨーロッパへと運ばれました。運送費、手間を考えると、当然スパイスの価格は高くなり、手に入り難いものですから貴重品として扱われました。また、スパイスは長旅をするので、生のままと言う訳にはいかず、たいてい産地で乾燥させた状態で運ばれ、それを挽いたり、潰したりして粉末状にして使用していたと思われます。
中世において、多くの冒険家たちがスパイスを求めて大航海へと向かい、苦難の末、多くの夢を実現しました。スパイスには、そのように人を駆りたてる素晴らしい魅力があり、今も生活に欠かせないものとして広く人々の生活に浸透しています。

■身の回りにある「スパイス」と「ハーブ」
スパイスとハーブは世界に350種類以上あると言われており、「食」に限らず、暮らしの中の様々な場面で使われています。
カレー粉、マヨネーズ、ドレッシング、ハム・ソーセージ、スナック菓子、アイスクリーム
風邪薬、胃腸薬、湿布薬
化粧品、香水、バス・トイレタリー
ガーデニング、ポプリ、リース
アロマテラピー

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■カレー粉は、スパイスとハーブの芸術品
東洋の神秘と言われるカレー、まさにその芳醇な香りは芸術品です。特に、日本で作られるカレー粉は、多くのスパイスとハーブが絶妙の比率で混合され、そして丁寧に培煎され、さらに一定期間熟成させることにより、全ての香りが渾然一体となって、あのカレー特有の神秘的で食欲をそそる香りへと変身することになります。S&Bのカレー粉(通称:赤缶)は、創業者山崎峯次郎が日本人の嗜好に合わせて幾多の試行錯誤を繰り返し創り上げた最高傑作であり、その香り立ちが良く芳醇でしかも深みのある香りは、日本のカレー粉のスタンダードとして長年に渡り多くの家庭で愛用されてきています。

■スパイスをハーブの世界の広がり
このようにスパイスとハーブは、世界において料理はもちろんのこと、医薬品や香料などに幅広く利用されてきました。特に最近、ハーブはアロマテラピーやガーデニングなどにも多く利用されるようになり、生活に潤いを与えたり、心を癒すものとしてたいへん注目されています。また、各国の大学等の研究により、多くのスパイスやハーブに生活習慣病やガンを予防する新たな生体調整機能(三次的機能)があることが科学的に検証されています。さらに、香りや辛みなどで減塩効果が期待されることから、ますます健康への役割が高まっています。そのように“おいしさ”と“健康”に役立つ自然の魅力溢れるスパイスとハーブを、是非ともこれからの生活にお役立てください。

スパイス&ハーブ検索【エスビー食品?螢曄璽爛據璽犬悄?
カタチが違えば、香りも違う。人類が長年親しんできたスパイスやハーブには、それぞれに秘められた歴史やエピソードがあります。世界中に500種類近くあると言われる香辛料の中から、代表的なものを取り上げてご紹介してあります。

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エスビー食品ホームページ

資料提供:エスビー食品??

ハーブ&スパイスの地中海料理ノート―香りのごちそう通信

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ギリシャ、イタリア、南フランス、スペイン、モロッコ、チュニジア、アルジェリア等々、地中海に面した地域の生活の知恵として継承されてきた、ハーブとスパイスを使った香り豊かな料理を紹介。

ハーブ&スパイス料理―“自然の恵みを食卓に!”

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「ハーブを育ててクッキング」バジル、タイム、シャンツァイ、みょうがなど27種のハーブを使った料理56品。「スパイス効かせてクッキング」にんにく、わさび、シナモン、ナツメグなど11種のスパイスを使った料理27品。

Posted at 06時57分

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